歴史・施設概要

当館は、昭和50年に茅葺古民家と付随する土蔵や史料を保存・活用するために民俗資料館・西近江学校歴史史料館として開館しました。平成25年にリニューアルして白谷荘歴史民俗博物館と改名し、茅葺古民家の紹介・内部資料(生活古民具・教科書類・古文書類)の一部を展示しています。一般ボランティアの皆様や大学の皆様の協力を得て資料調査・整理を続けています。地域文化の維持・保存につとめています。 

【内部資料】

 生活古民具1500点程…地域の生活民具中心(尾竜車・唐箕・雲流水型消防ポンプ・糸車等)に残っています。教科書類8000冊程、オルガン、石盤、鐘・椅子等…滋賀県を中心として教育資料が広く残っています。大村家古文書・村の古文書・行政書類等5000点程・明治の白谷村地籍図(1900*5000)はじめ、県内全域の行政文書の県資料が残っています。

【施設】

茅葺古民家      国登録有形文化財 登録番号25-0094
土   蔵      国登録有形文化財 登録番号25-0095
白谷の夫婦椿     日本椿協会認定優秀古木 登録番号 2017-2
           高島市天然記念物 記号番号 天記-1
枯山水の庭      県の庭 S55年県教育委員会調査


古民家・土蔵

白谷荘(大村家本宅)について


本家は、寛政3年(1791)およそ250年ほど前に造られた3階建て茅葺合掌造り一階は仕事と生活、二階は物置と使用人の部屋、三階は屋根の葺替に使う萱の保管場所として使っていた。その後、仙伽林院と称する天台宗の霊場となり武家の帰依が厚く、大村豪三千五百石を香膳としていた。
江戸時代は代々、庄屋を勤め明治の初期にはこの村の戸長役場であった。又ここは寺子屋、気候観測所でもあった。

土蔵(蔵)について


土蔵は、嘉永七年(1854年)に建造され、妻側入り口上部の漆喰壁には、冠木に龍と波頭の鏝細工が施されている。付近では白壁の土蔵が禁止とされていたためこの土蔵は大変目立ち、琵琶湖を往来する船舶の目印となり、灯台の蔵として広く知られていた。

龍と波頭の鏝細工

龍と波頭の漆喰鏝細工(昔の左官職人の最高の技)
 

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室内から庭(北方向)を望む

座敷から新館(南方向)を望む 

ダイドコ・囲炉裏からの梁組み、すす竹の天井

本宅北側 枯山水庭園(江戸後期 作庭)

 

土蔵一階

 

土蔵二階


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